3個目の駅を降りて人が少ない路地裏に連れてこられた。
その頃には俺の意識もはっきりしていた。

「離せやっ…、俺は…っ」

「予定、あるんやろ?せやかて、俺の手、兄ちゃんのでベトベトなんやけど」

そう言って俺の口の中へ手を突っ込む。

「綺麗に舐めて、や」

俺はせめてもの抵抗で舌を動かさなかった。
男は、それに痺れを切らしたらしく手を口の中で動かした。

もう嫌や…ーそう思ったとき、
携帯が鳴り響く。

着信:財前光

「っ…」

「財前、ひか、る?何や」

男は俺の口から手を抜くと通話ボタンを押す。


「謙也さん、電車来たんやけど、謙也さんどこや?待ってるけどおらん」

男は電話の相手が俺とどういう関係かを察したかのようにニヤっと笑った。

「謙也くんって言うんや?電話やで」

財前に聞こえるかのように、そう俺に電話を渡す。

「え?謙也さん?」

「ざい、ぜーっ…っ3、3個目っ」

俺は犯されている声を聞かれたくなくて、
駅の場所だけを言った。

男は俺が場所言ったことに驚き通話を切って携帯を近くに投げる。

「場所もばれてもうたしなー…どないしよ。一発ヤラせてや?」

男は俺を押さえつけてズボンと下着を引き下ろす。

「嫌や、離してや…財前っざい、ぜんっ」

「…うざいねんっ、黙っとけや。」


男は俺の穴に舌を這わせて慣らす。
俺には不快感だけやった。

「兄ちゃん、男とヤってるんやろ?ならそんな慣らさなくても大丈夫やろ?」


そう言うと、まだ慣らし切っていない俺の穴に自身を入れていく。

「痛いっ…抜いてやっ」

「どうせ、ヨくなるんやろ?」

俺は激しく突かれ
男の白濁を中で受け入れ、自分も何度か白濁を放った。


行為中、俺の脳裏には財前しかいなかった。
笑顔で、
「謙也さん」

財前ー…ホンマにごめん。ごめん。好きや…


何度かの射精で、
意識が朦朧としかけた時、バキっと嫌な音が聞こえる。

「謙也さんっ…謙也さんっ大丈夫ですかっ…?っ」

「財前…?」

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