―2個目の駅やーあと2個。もうちょい待ってな。財前早くあいたい

あいたいを漢字変換する前に送信ボタンを押してしまった。
そう、そいつが、電車が発車すると同時に俺の自身を
また扱き始めた。
そして今度は、それと合わせて、服に手を入れる。

そいつは満員なのを利用して俺に寄りかかってくる。
逆に俺は、満員であるから派手に抵抗することも出来ず、
黙って押し寄せる快感に耐えるしかなかった。

「兄ちゃん、乳首も性感帯なん?」

耳元で聞こえる声。近づく絶頂。

「ちゃ、う…ちゃうね、ん」

「兄ちゃんのちんこイキたいって言っとるで」

「嫌や、イキたくなっい、ざいぜ、」

財前以外のでイキたくない、そう考える前に、
俺の思考は全部真っ白になっていた。

「あーぁ兄ちゃんイッちゃったね、」

俺の下着から手を抜いて
俺の白濁でベトベトになった手を見せてくる。

「嫌、や、っ…ぁっ…」

俺はイッた余韻に浸かり、思考がボーっとしていた。


「兄ちゃん、俺の手、汚した責任とって貰おうか」


そう言われたのはハッキリ覚えている。
そして3個目の駅で手を掴まれ、そいつと一緒に降りた。

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