目が覚めると、行為後の不快感もなく、
後始末が全部してあった。

「あれ、謙也センセ起きたんすか」

「ぁ、おんっ…」


財前が普段俺の座っている椅子に
座っていて、笑って言った。

「凄かったっすわー謙也センセの精液飛び散って」

「…ごめん」

俺が謝るところなのかよう分からんかったけど
綺麗になっていたのでとりあえず謝った。


「ちゅーか、俺遊びとかやないですよ」

「…え?」

近づいて来たかと思うと、触れるだけのキスをした。

そして離れ際に、俺の目を見て呟いたのだった。


「本気で好きなんや、俺のものなって?」




( コイツに落ちる、5秒前 )


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