俺の体はビクンと震える。

「いや、ホン、マ仕事せんと…っ」

「そう言ってこの前もシたやん?」

「財っ前、が…っ」

「あんなに、アンアン喘いで、イキまくったの誰や?」

「…っうっさい、…ッわ、あ」


そう、俺は財前と身体の関係がある。
しかも1回2回じゃない。
多分もう手だけじゃ数えられないくらいに。

最初は
「俺とヤりません?」

何で、と思うたけど、
その時の財前が切なそうな、でも大人っぽい表情で
何故か断れなかった俺は、首を縦に振ってしまった。

そうして、回を重ねるうちに、
クールで美少年のくせに
欲に駆られている顔とか、俺だけを見てくれる瞳とか、
そんな財前を見ていると、
俺も財前がなくてはならない存在になってしまった。

だから誘われると受け入れてしまう。

「謙也センセ、しましょや?また鳴かせたりますわ」

俺はすでに首をコクコクと縦に振っていた。
もう俺は、コイツを拒否できないのかもしれない。


財前は俺を本来ならばこんな行為の為にあるものではない
保健室のベッドに優しく倒す。

「…鍵…、締めてや」

これが、行為の始まりの合図。

「ええですよ」

財前が鍵をしめ、俺の唇に自分の唇を重ねる。

「謙也センセ…好きっすわ」

「ひッぁああ、っン、っ…」

そういって俺の白衣のボタンを外し、
乳首を愛撫し始める。

俺の性感帯の一つでもある、それを
舌を出して緩急をつけて舐める。


「謙也センセっ何?もう、イくん?」

「やあっ…っあっうっ…ひぁっ」

財前はニコっと笑って愛撫をやめる。

「まだ下脱がしても触ってもないのに簡単にイかれても困りますわ」

そう言うと財前は俺のズボンと下着を下ろし、
近くにあった生徒が忘れたらしい髪ゴムで
俺の自身を縛る。

「い、ゃあっざいぜ、なにすんっぁっう…」

「だからイカれてもつまらないでしょ、ちゅーかこれ女子の髪ゴムやん」

「わすれ…て、い、ったぁンっ」

「ホンマに?女子とヤッてるんやないやろな?」

「ちが…ッ、あっうっ」

生徒とそんなことをするわけがない。
まあ、財前を除いて、だが。




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