俺は下から謙也さんを突き上げる。
良い所に確実に当たるように、深く激しく、
これでもかってくらいに思い切り突く。
謙也さんもそれに合わせて腰を振る。
「財前、っンああ、っ、あ、はげしッん、」
「激しいの、好きやろ、ッ、淫乱」
「あぁ、好き、ンっひぁ、っ光好きっあぁっ…」
さりげなく名前を呼んでくるところとか
ホンマええわ、かわええ。
だから俺も言ってやった。
「俺も好きやで」
そう言ったと同時に謙也さんの中がギュっと締まって
謙也さんがイき、俺自身も締め付ける。
俺もその締め付けに耐えられなくなって
謙也さんの中で達する。
俺は自身を引き抜いて
謙也さんを抱き締めるように倒れこむ。
「ひかっハ、アっ、ほん、とう?」
謙也さんがまだ整わない呼吸で俺に尋ねる。
多分、本当に好きかってことだろう。
だから俺は耳元で呟いた。
「愛しとるわ、1番に」
その後、
謙也さんに好きすぎて嫉妬させたかったんすわ
と、本当のことを言ってみたら、謙也さんの顔が
真っ赤でタコみたいやったことは内緒やねん。
( 誰よりも1番愛しとるで )
→あとがき
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