俺が黙っていると、謙也さんは俺の短パンを下ろして
勃ってもいない俺の自身を咥える。


「ざ、ひぜ、ん おれ、別えた、ない」

「咥えたまま喋んなや」

俺自身から口を離して言う。

「や、もう、辛いねん、しゃべりたい、好きや」

泣きそうやなと思ったとき、
謙也さんの目から涙が溢れていた。

「謙也さん、泣くなや」

「だ、って、財前、いなくな、っちゃう」

「謙也さん、自分で慣らして自分で入れてや」


普段なら謙也さんはこんなこと絶対にしない。
でも、よほど辛かったのか
拒否なんて言葉がないように、
俺の上で自分の穴を犯していた。

「んっ…はあっ、はあっぁ、んっ」

「自分の指で感じとんの?」

俺の声が聞こえないほど気持ちええのか
謙也さんの声は凄くいやらしくて、
誰にも聞かせたくないほどやった。


「謙也さん、気持ちええの?」

「ちがッう、財前のが、い、い」


俺自身もいつのまにか勃っていて
限界が近付いていた。

「俺のがええんやったら、自分でいれろ言うたやろ」

そう言うと謙也さんは、ゆっくりと腰を下ろしていく。


「んっーあ…入ってるッ、ん」

「これが欲しかったんやろ?」

俺は緩く上下に動き始める。
もちろん、謙也さんの良い所には当たらないように。

だって、これは嫉妬させるもんやで。
今は優しくなんかせえへん。


「ざいっぜんッ、いかんで、離れないで、俺の」

涙を流し、そう言うが、
俺は冷静を装い答えた。

「俺は、ものやないで?」

「財前っ、あ、ひッ、好き、財っン、ぁ、いな…っきゃッ嫌や」

俺の名前を呼んで、ただ必死に快感に堪えている謙也さんは
とても可愛く、無意識なのか腰を揺らしているのを見ると
俺も我慢の限界に達した。


「あんた、アホちゃいます?」


prev next

 
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -