財前が静かになったので俺は財前のほうを見てみた。

｢財前、寝とる…の？｣

俺は起きて財前が寝ているか確認してみる。
寝息を立てているようだった。

｢ざいぜ、ん俺、財前となら、先進んでも、ええか、も｣

寝ている財前の唇に自分の唇を重ねる。

｢それ、本気で言うとるんですか｣

グイっと引っ張られて財前の上に乗る形になる。

｢え…、起き、起きてたんっ｣

俺は何が何だかよう分からんくなって
財前の横に顔を埋めながら言う。

｢当たり前っすわ、時間もったいない｣

｢…｣

俺は言葉が出なかった。

｢謙也さん、さっき言うとったこと本気なんすか？｣

｢えっと…お、ん。まだ、怖いけ…ど、今、俺、財前と繋がり、たい、ねん｣

｢ホンマ、アホっすか。そんなん言うたら止まらなくなるで？｣

｢…ぉん。｣

財前の表情は切なそうなでも、色っぽくて大人っぽくて
俺はまたドキッとしてしまった。
ああ、こんなに財前のこと好きになってたんか―…

財前は俺の肩を掴んで一回起き上がらせ組み敷いた。

｢優しくするんで、痛かったら言うてください｣

そして服をはだけさせ、胸をいじる。

｢んっ、はあ…｣

俺は初めてくる快感に身を委ねるだけで精一杯だった。

｢謙也さん大丈夫すか｣

｢だ、いじょぶ、続け、て｣

財前は俺の下着をおろす。
俺自身は少しだけ反応を見せていた。

｢謙也さん、謙也さん、愛しとります｣

そう言って深く口づけをすると
それが合図のように、口を自身に近づけ咥える。

｢んや、ぁ汚い、｣

｢そんなことあらへん、｣

財前は舌を巧みに使い、俺を絶頂へ誘う。

｢いやぁッん、な、でる、っあッン…｣

｢出してええですよ、我慢しないで｣

そう言って俺の自身を強く吸ったとき、
俺は堪え切れなくなり、財前の口に精を出した。

｢ゃ、ざいぜ、ごめ、だして、｣

｢気にしないで、謙也さんのやから｣

そういうと俺の後孔に指を入れる。

｢痛ｯ、ぁああっう、｣

｢謙也さん、ごめん、ごめんな｣

財前の指は何かを探しているように動いていたが
俺は痛さに耐えられず、涙を流した。

｢ざいぜ、ん痛いっ｣

｢謙也さん、ごめん。ちょお待って｣

｢ひっ…ﾝ、ぁｯ…｣

｢見つけましたわ｣

俺は財前が１点を振れた時、甲高い声が出た。

｢痛い思いさせてすみません｣

｢な、んこっン、れ、ァ、ぁ、あ、ｯふ、｣

｢謙也さん、気持ちええですか？｣

｢あァ、ぅ、｣

気持ちいい、かどうかは分からないけど、
俺の自身は痛いくらいに反応を見せていた。

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