隠し物 *



忍足謙也(14) ただいま大ピンチです。

「謙也さん、これ何すか」

「え、っとこれはですね」

俺の部屋に遊びに来ていた、後輩であり恋人の財前光が
俺のいない間にベッドの下を漁りよった。


「イケない〜君と桃色プレイ」

「ぎゃー喋んな言うな黙りなさい」

「うるさい、耳元で喋んなや」

「これは、その好奇心っちゅーか」

「俺が居るのに?」

財前がグッと近くに寄ってくる。

「う、えっと」

「こんなの見んくても、沢山シたりますわ」

ニヤっと意地悪な笑顔を浮かべた財前は
俺をベッドに押し倒したのだった。


「やあ、財前、エエ子やからどいて?」

「俺、エエ子やないですから」

俺は財前にタオルで両手を縛られ、ベッドに括りつけられた。

「財前っ…、」

「丁度ええから、このDVDかけましょ」

そういって俺の隠していたAVを再生する。


「ぁっ、ああっ、――」


テレビの方から女の嬌声が聞こえる。

「保健室、ねえ」

「もう、やめよーや、な?なあ、光くん?」


財前が俺の上に乗っかってきて俺の服を脱がせていく。


「そないなこと言うて、乳首勃ってきてますやん?」

「ちゃっう、」

「AVみたいなことされるの期待してるんやろ?」


そういうと俺の乳首を口に咥えチロチロと舐め始める。
もちろん、AVも同じことをされている。

「はぁっ、う、あ、んっ、ぁ」

財前は俺の自身に手を這わせる。
そこは分かるほどにズボンの布を押し上げていた。

「これだけで完勃ちとかありえへんっすわ」

「ぁあっ、しゃべ、んゃ、ぁ」

「AVと同じことされてヨガってるんすか」


財前が喋るたびに吐息が当たって身体が震える。

「はぁ、っんっ、」

「乳首だけでイけるんとちゃいます?」

「な、わけあるか、ぁあっ!」

AVの甲高い声と俺の声が重なる。

「好きやろ?これ」

乳首を甘噛みされて、自身をズボンの上から触られ
快感に飲み込まれていった。

「やぁあ、アカン、やあっ、ひぁっも、」

「イッちゃう?ええの?ズボンも下着も汚れるで?」

「ひ、んっ嫌、やあ、」

「ならおねだり、してや?脱がせてって」

「はぁ、っ脱が、せて財っ前、お願い、イかせ、て」

「ええですよ」

俺のズボンと下着を一気に下ろす。

「あ、っふ、ん、ぁあ」

「今シたりますわ」

自身に手を添えると直接激しく扱きだす。
それまでも快感に翻弄されていた俺はすぐに限界が近づいていた。


「ひゃあ、ぁ、アカ、ン、わ、気持ちっ、え、え、」

「謙也さん見て、この人もすごいっすわ」

テレビを指差すと女も激しく乱れていた。

「やあ、っぁ、んあ、ぅ…ぁあ、…はあ、んッ」

「気持ちよさそうやね」

自身を扱きながら乳首を弾かれると、
俺は盛大に精液を放って達してしまった。




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