あけまして *
※「繋がったまま」の続きです。
光とセックスしたのが6時間前、くらいだったと思う。
時計を見ると針は6時をさしていた。
光は俺を後ろから抱きしめる形で穏やかな寝息を立てている。
「光…」
光の方を振り向こうとしたら下半身に違和感を感じた。
「…へ?」
嫌な予感を感じながら下に手をやると、光のちんこが入ったまんまやった。
「嘘やろおぉ!!!」
アカン、人の家に泊まってるのに大声出してしもた。
口を押さえて光のちんこを抜こうとするが、なかなか抜けず、出てくる変な声。
「ふっぅえ…」
抜けへん!
思いっきりいくしかないやん!
ふんっ!と力を入れて抜こうとしてみると、
「ひああっ、ああ、っん」
甘い声をあげてしまった。
イイところ、いわゆる前立腺を掠めたのだった。
「はあ…はっ」
「…ん?謙也さ、ん?」
しかもその嬌声で光も目を覚ましたらしくもぞもぞと動き出す。
「や、ああっ、アカ…ンて、動かんで…!」
「謙也さん…?あ…!」
光も下を見てようやく気づいたらしいが何故かニヤリと笑った。
「光、ひか、る?」
「謙也さん、起きて最初のセックスしません?」
拒否権はないんやけど、と耳元で聞こえたと同時にナカのちんこが抜き差しされる。
「ひゃあ…、激し、…ちゅ、の、ああっ、ン」
「興奮しとるんすわ」
「あっ、ン、はあっ、ん」
肌がぶつかり合い、いやらしい水音が響く。
光の息遣いが耳元で聞こえ興奮を高める。
「謙也さんかて興奮しとるやろ?」
「して、へん…!」
「ならなんで、ココこないに勃ててるん?」
俺のちんこをギュッと握りイケへんようにする。
「痛っ、ああっ…んっ」
「言って、気持ちええって」
前立腺を擦るように突き上げる。しかも、乳首を弄られ、快感の波が押し寄せる。俺のナカは光のちんこを離すまいとギュウギュウと締め付ける。
俺も限界が近づいていた。
「あんっ、気持…ち、ええ…もっ、と……」
「しゃーないっすわ」
光が後ろでそう呟き、
ちんこから手を離すと激しく突き上げ始める。
「ひがっ、ああっ、ひ、かる」
「イッてええですよ」
何度か目の突き上げで俺はイき、その時、ナカに温かいモノを感じ、光もイッたんだと思いながら意識を飛ばした。
目を覚ますと行為後の不快感もなく、後処理がされてあった。
「光」
「謙也さん、あけましておめでとうございます」
「今年もよろしゅうな」
「しゃーないっすわ」
光がニコッと笑ったから俺も嬉しくなって、自分から抱き着いた。
( 今年も一緒に居ような )
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