ねえ、愛してる *



「あッ、あぁっ…ひぁ!!」

謙也さんの中に俺のちんこをゆっくり埋め込んでいく。

「謙也さん、気持ち、ええ?」

「あぁっ…イイっ、もっと、ちょ、だいッ」

汗で張り付いた髪を退かして聞くと切羽詰まったような顔をしながら俺にしがみついてくる。

「…謙也さん」

俺も我慢できなくなって謙也を掴んで激しく揺さぶる。

グチュ、っと結合部からは泡立ちが見え、謙也さんの喘ぎ声とパンパンっと肉同士がぶつかり合う音が部屋に響く。

どんなに突いても絡み付き、締め付けてくる謙也さんのナカは物凄くキモチイイ。
俺は無我夢中で腰を振った。

「謙也さん、中に出すで…っ」

「たくさん、出し、てっ」

何度か腰を打ち付け欲の塊を謙也さんのナカに出す。

「はあ、はっ」

後処理を軽く済ませると
呼吸を整える息遣いが聞こえる。

「謙也さん、」


後ろからフッと抱きしめると
謙也さんも俺の腕を掴む。

「……し、てる」

俺は小さくそう告げて部屋を後にする。

閉じた扉の向こうから聞こえたのは


( 愛する人の泣き声だった )




「財前、浮気したらアカンで?」

「白石部長以外好きやないっすわ」

そう思ってたのに、

一番大切な人は、
一番近くにいた。


「謙也さん、」


( 愛してる )



蔵光→←謙
みたいなね、

白石と財前が付き合ったけど、財前は本当に好きなのは謙也って気づいて…謙也も財前が好きで。

でも財前は白石に告げることができなくて身体だけの関係みたいな。


ある歌を聴いてて書きたくなったお話でした。

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