今日は8年前に埋めたタイムカプセルをあける日。
「ねえ、ブン太ー」
「ん、」
「なんて書いたか覚えてる?」
「うーん、全然。きっと食いモンのこととか書いてそう」
なんて会話を交わしながら、私は思った。
あの時どんなことを考えていたのかな。
8年前。
今は中学校3年生だから…小学校1年生とかそのくらい。
「えっとー次、名無しさんちゃん」
「あ、はーい」
「これ、どーぞ。」
埋めたものを渡される。
手紙だった。
「なんて書いてあるんだろー」
そこにはまだ慣れない鉛筆で書いたと思われる文字が並べてあった。
「え」
1、ぶんたのおよめさんになりたい
2、ぶんたのコイビトになりたい
そっか。私はこの時からもうブン太を意識してたんだ。
1人で考えているとブン太がやってきた。
「おーい、俺凄いこと書いてたよぃ」
「何?」
「てか、名無しさんはなんて書いてあったんだよぃ?」
「何か将来の夢みたいな。叶うかどうか分かんないけど。」
「ふ〜ん、俺ねこう書いてた。」
見せてもらったその紙切れには
けーきばいきんぐたくさんいく
てんさいになる
――――名無しさんちゃんとずっといる。
( 書いたこと全部、叶えばいいのに。 )