わかりあった僕らだから


「大介ーご飯できたよー」

恋人の名前の声が聞こえた。

「今行くー」

俺は名前の手伝いをするために立ち上がった。

「今日は大介の好きなカレーにしましたーっ」

「おわっ、ありがと」

ニコニコと名前が笑うからこっちまで笑った。

俺達は恋人同士という関係ではあるけど、幼なじみという関係が長過ぎて関係が変わってない……気がする……

この前だってザキさんにお前らホントに付き合ってんのかと真顔で言われた。

地味に凹んだ。

そ、そりゃ、ザキさんからしたらあんまり変わってないように見えるかもだけどっ!!

い、一応……手繋いだし。うん。

き、キスだってしたし。

俺達にしたら随分進歩した筈だ。

「何考えてるの?」

難しい顔してるよ、なんて笑いながら俺の額を差した。

「いや、ちょっと……」

「まだ赤崎さんに言われた事気にしてるの?」

名前は俺の心が読めるの?なんておどけてみる。

「なんとなく」

けらけらと笑う名前は椅子に座った。

「実はあたしも気にしてるんだー」

大介に似合う彼女になれてるかなーって。

名前は苦笑した。

「そんな事ないよ!!お、俺は名前がす、好きだし」

「相変わらず純情だねぇ」
なんか大介可愛いーと俺の頬をふにふにし出した。

「ちょ、やめっ!!」

あと、可愛いは嬉しくないから!!と慌てて言えば名前は笑った。

「まぁ、だけどさ、」

もうあたし達心は通じ合ってるじゃない?なんて艶っぽく笑う姿に、

俺は幾度となくドキドキした。



わかりあった僕らだから
だから、あたし達のペースでいいんじゃない?





バッキー終了のお知らせ←
マジでこれは誰ですか?状態ですよねすみません。
後輩ーなバッキーしか見たことなかったせいかこうなりました。
名無し様、こんなんでよければ受け取って下さい!!

名無し様に捧げさせていただきました。


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