一等星は巡っている

---

※女主人公出てこない


「んぎゃああああああーーーーーーッ！嫌だ死にたくねえよォーーーッ！」
「喧しいッ！うっとおしいぜ──！」
「んなコト言われたって不良達も先生も倒れてるし変な前髪の人が怖いしどうすんだよJOJO！死ぬ絶対に死ぬゥ！」
「今わたしの前髪のことなんつった」
「うるせえチョロ毛ッ！」
「よかろう貴様から殺してやる」
「これ以上話をややこしくするんじゃあねえぜ！しょうがねえ……」
「おれ「達が裁く！」」


──────────────────
「花京院も災難だったな、まさか裏切り者宣言とか」
「全くですよ……」
「ポルナレフはお前何してたの」
「傷が開くから安静にしてたんだっつの……そういうお前は」
「……ニセ花京院の顎が割れた時点で失神してしまってな。グロすぎて」
「とんだお荷物じゃあねーかッ！」
「面目ねえー！」


────────────────
「お前のスタンド能力ってなんなんだよ？」
「そういえばいつも拳や蹴りだけですよね」
「わかんねえんだよなあ、それが。スタープラチナみてーに素早く力強いとか、じいさんみてーに念写できるわけでもなし」
「まあいずれ分かることだろう」
「承太郎も最初は悪霊と勘違いしていたほどだからな」
「じじい……調子づくんじゃあねえぜ」
「おお、ワシの孫こわーい。ウヒヒヒ」
「ウハハハ」


───────────────
「アヴドゥルさんのいない今、おれ達が疑りあってどーするよ」
「けどあの腕の傷は、」
「花京院のことだ。何か考えがあってのことだろ」
「──…………」
「つーかおれがこうして健常なのに花京院が狂うか？」
「あっそれもそうだな」
「花京院のしたことには間違いはないだろう」
「そうじゃな、明日花京院に謝らねば」
「自分で説得したとはいえこうも納得されると傷つく」　
「おい、寝床は自分で用意しろよ」
「アイアイサー」


──────────────
「ア゛ヴドゥル゛さ゛ん゛い゛ぎでだあ゛ああ゛あ゛あ゛あああ」
「すまない──、やはりきみも分かり易……バレバレ……態度に出やす……失礼」
「花京院容赦ねえな………フッ」
「ふふ、いや失礼、私もじいさんに変装して騙していたから、ふはは、悪かっンフフフ」
「ポル゛ナレ゛フぅ……」
「あいつら本当仲間に遠慮ねえなってうわっお前顔汚ねえな」
「ほれ、ティッシュぐらい持っておけ。エチケットじゃろ」
「エッチスケッチ」
「「ワンタッチ」」
「おい日本の高校生ども」


───────────────────
「イギー！それに──！その傷は、」
「いや、こいつらの声ではなかった。もう一人どこかに」
「イギーは何か伝えたいことがあるようだ。……お久しぶりです」
「かっ」
「「「「花京院！」」」」


────────────────────


「JO……JO………」
「喋るんじゃあねえぜ。今からじじいの所に行く」
「あヴ……る、と、イ……ギー」
「てめーを探している途中だ。手間かけさせやがって、勝手に死にかけてんじゃあねえ。てめえがDIOを倒したなんざ信じられるか」
「か、きょ……はら……」
「ああ、花京院なら今頃腹を立ててハイエロファントを長くして待っているぜ。ところでだ、てめーの持ってるその本はどうかしたのかよ？見たところ血まみれでとても読めそうにないが、まさかDIOから奪ったとでも言うんじゃあねえだろーな」
「だ、めだ、よ、む………な」
「読む？それに何かあるのか？一先ず治療が先だ、まだ目を閉じるな……」
「じょ、じょ」
「ああ？」




「い、き　　ろ」









「………　おい？　　──？」





prev next