それ俺のスタンドです | ナノ
剣の達人ポルナレフ 2


「そぉ〜らソラソラソラソラソラソラソラソラッ!!」
ピシュン!ザクッ!
「どうしたポルナレフッ!剣裁きが鈍いなあ、やられた分跳ね返ると知って怖じ気づいたか…………なァーーーッ!?」
(先程の攻撃より明らかに命中率とスピードが落ちるチャリオッツ。ポルナレフの体に反映される傷跡は少なく、戦闘の始めに受けた傷跡からの血が固まっていることから相当の時間戦っていることがわかる)

「へっ!大口叩いてると痛いメ見るぜおっさん!」
「本当の事を言っている迄だァッ!貴様は私を倒せないイイイィィィィッ!」
「にゃにおう!?じゃあこの一撃で!」
(突きをピタリと止め、再度構えの体制をとるチャリオッツ。足を揃え、鋭く磨かれたレイピアの先は相手の頭に狙いを定め………!)

「決めるッ!」
《パミィィィィーーーーーッ!》
(しかし切っ先はあらぬ方向へ!そのまま敵の背後の壁にズドンと突き刺さる!)
「………ふ、フハハハハハハハハァッ!血を流しすぎてついにッ!目の前がぼやけたかァァ!温い、温いぞポルナレフ!檻に飼われたライオンよりも怠惰な一撃だったぞおおぉぉおおッ!」
「ったく、ウルセーんだよテメーの声はよ……傷に響くじゃあねえかッ!あァ!?」

『ぽ、ポルナレフ、さん……』
「大丈夫だ。アイツの後ろを見てごらん」
『後ろ?    
         はっ!』




「よぉ〜やくお仕舞いだなJ・P・ポルナレフぅぅぅぅ……この剣を我が手に収めることでッ!貴様の敗北は確実になるッ!」
(敵スタンドが人型として具現化、深く壁に刺さるチャリオッツの剣を掴む!)
「私のスタンドはそのスピードも傷の反射速度と同等に素早い。どういう意味か分かるな?」

「分かんねえな。……それ、ホントに抜いちまうのか」
(時おりフラリと揺らめきながら気丈に笑うポルナレフ。貧血を起こしているのか顔色が悪い)
「抜かない選択肢は無あああああぁぁぁぁいだろうッ!いいか低脳なお前に最後の個人授業だッ!貴様はこの私の攻撃を避けきれず、自らの剣で朽ち果てるのだああああァァァァッ!!」

ズボッ!ピシィン!


「抜いたな?そんならテメーの敗けだ」


「何………《ガラガラガラガラッ!》何だと!壁が………天井がッ!よ 避けきれないいいぃぃぃぃッ!助け、」

ズズウゥゥゥン………


「オレの策略を見抜けねーとはな……とんだクサレ教師だぜ」


(激しい攻撃を繰り出すチャリオッツに集中していた敵スタンド使いは気づかなかった!その銀色に輝く騎士の本来の狙い、それは背後の壁とそれにxy軸で繋がる天井にひび割れを残すことだった)
(目にも止まらぬスピードと針のごとき精密さでコンクリートに刻まれた残痕の軌跡は、最後に剣を引き抜いた衝撃に耐えられず崩壊!かなりの質量のコンクリートが“自然と”降り注ぎ、結果敵スタンド使いを戦闘不能とさせたのだ)



「やー終わった終わった!直接の攻撃が効かないって分かった時はヒヤッとしたぜぇ〜」
「肝が冷えたのは僕たちの方だ!きみはいつもムチャをする………!」
「そんなカリカリすんなよ花京院、勝てたんだし良いじゃあねえかよぉ」
「良くない!大体なあ」
「まあまあ落ち着け二人共、話は後じゃ。先にこいつをふんじばっといてくれんか」
「ええ、任せてください。ほらポルナレフ行くぞ」
「しゃーねぇなぁ、わーったよ」

「私はジョースターさんと職員に壁の事について交渉してくる。承太郎、越美、君たちで瓦礫の撤去をお願いできるかな」
『え、あ、はい。分かりました』
「………」




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