それ俺のスタンドです | ナノ
空条承太郎の楽しいスタンド教室


「……このように、現在確認されているスタンドは数種類のタイプ別に分類が可能であることが分かっている。ここまでは良いな?」
『ウイッス』

「どうなることかと思っていたが、案外なんとかなるものだな」
「あちらは渋々でしたが許可が降りたのでほっとしましたよ。ジョースターさんにもお礼を申し上げねばいけませんね」
「可愛い孫の頼みだ、聞いてやりたいのが爺心というやつだろう……と笑っていたな」
「前々から思っていましたが、あの方本当に豪気ですね」


「じゃあてめえに問うが、おれのスタープラチナはどんなタイプだ?」
『愛しのスター様は近距離パワー型です!』
「………やれやれ、正解だがその呼び方をなんとかしな」
『スタープラチナ様?』
「様を止めろと言うのが分からんか」

「しかし、承太郎があんなに真面目に講師を………それも自ら希望するとは思いませんでしたよ」
「確かにな。スタンドが似通っているというのもあるだろうが…………(チラッ)」


『ところでさ、ここまで詳しく教えて貰っちゃって良いの?機密情報とか……』
「優秀なスタンド使いならば誰でも知っていることだ。無駄口叩く暇があったら少しでも頭に叩き込みな」
『……承太郎は優しいなあ。そういうとこ気に入ってるよ』
「! お………おう」

「バレバレだな」
「ギャルゲのチョロインぐらいあからさまですね」
「ぎゃる……?ちょろいん?かは知らんが、まあこうしていると健全な青少年に見えるな」
「そうですね(身長差がありすぎて事案に見えそうだということは黙っておこう)……お、承太郎がこちらを見ている」
「行くか」



「それじゃあ、今日で教えられる範囲のスタンド情報は全て教えたことになる」
『承太郎先生あざす』
「次の土曜は車でSPW財団の施設に行くことになる。……ああ、尋問は無いから安心してほしい。僕達も行くからな」
「そこでは簡単な訓練を受けてもらう。これはスタンド能力の強さを図る意味合いも含まれている」
『いよいよ、って感じですね』
(ぐ、と拳を握り明らかに緊張している様子の秋本)

「……そこまで力まずともリラックスしていなさい。財団にはある程度君のことを教えてあるから………敵じゃあない」
『(………そう言うことじゃあ……無いんだ…………ただ、胸騒ぎがするってだけだしな……)………はい、大丈夫です』


「じゃあ続けて明日の宿題に移るか」
『おう。範囲どこだったかね』
「僕はこの辺でおいとまさせてもらうよ」
「私も一度ホテルに帰るとするか、それではな」
『ええ、また』


「安心しな」
『!?』
「何が起こっても……おれの仲間は傷つけさせやしねーぜ」
『……全く………本当に頼もしい男だ』


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