君と未来を歩む | ナノ




俺とあいつとこいつとそいつと岸辺露伴



○月×日。露伴くんに話しかけた。無視された。仕方が無いので隣のやつともう一人女の子とグループを組んで体操した。露伴くんは先生とやってた。



○月△日。露伴くんを遊びに誘った。無視された。しつこくしたら叩かれたのでアキとナナとで遊んだ。途中でけんかになったので俺のクレヨンを投げつけたら全部折れた。先生に怒られた。



○月□日。露伴くんに蜂の巣をプレゼントしたら悲鳴あげて逃げられた。その時に手を叩かれて蜂の巣はこなごなになった。女の子も叫んでた。先生に怒られた。なんでだ。






○月○日。今日は何もせず友達たちと一緒に教室の中にいた。アニメの話で盛り上がっていたが、どうしても露伴くんのことが気になったのでトイレに行くと言ってぬけだした。
トイレから帰ってきて露伴くんの様子を見たら、スケッチブックに何やら絵をかいていた。何をかいているんだろう。









『なんだそれ』
話しかけた。
おれが今言ったことは露伴くんにも聞こえているはずだ。でも露伴くんは顔を上げない。

『なあ、なんだそれ』

『なあ』

『おい』

『なあ』

「……ッ」

『なあって』「うるさいッ」『いってッ』
露伴くんは持っていたクレヨンをおれに投げつけた。痛かったので叫んだら、露伴くんはハッとしてこっちを見た。
クレヨンはおれの腕にぶつかった後、床に落ちてぽきりと折れた。そういえばこの前けんかで折れちゃったクレヨン、おかあさんにどう言い訳しようか。一応今のままでも使えるしいいか。
露伴くんはじっとおれをにらんでいる。おれはぽかんとして露伴くんを見る。さっき一緒にアニメの話をしていた友達たちが、目の端っこでこっちを振り返ったのが見えた。


「おまえのせいだからな」
ようやく口を開いた露伴君くんはそんなことを言った。

『なにが』
「クレヨンがおれた」
『露伴くんがなげたんだろ』

ぱんっと音を立てておれのほっぺが叩かれた。むかっときたのでつねってやったらグーで殴り返された。だったらこっちはと髪の毛を引っ張ったら露伴くんは泣いて、それからは先生が止めに来るまで二人で殴り合いをした。


先生が間に入って来た時にはおれも露伴くんも切り傷や青あざができていて、そのまま保健室で消毒して絆創膏とかを貼ってもらった。そこで先生が怒ったので二人してべそをかいた。そしたら頭をなでられたので、ごめんなさいをして、もうしませんと言って、教室に帰った。

その後帰りのバスに乗るまで露伴くんにずっと睨まれていたらしいが、おれはアキとナナとタイチと遊んでいたので気が付かなかった。




家でおかあさんにそのことを話したらチョップされておやつ抜きにされた。隣の家の露伴くんもおやつ抜きなんだろうかと考えたら、なんだか笑えて来た。


「幸彦、あんた何笑ってんのよ」
『なんもねえの!!』






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