君と未来を歩む | ナノ




小ネタ



○ぷにっ


『なあ露伴』
「なにさ」
『あれみろ』
「?」
露伴がおれの指さしたほうに顔を向けたので、そのゆびをぷにりとほおにつきさす。

「…………」
露伴がこっち向いた。
『…………』

「なあ、おまえらさっきから何固まってんの」

どうするか考えてなくて、そのままおひるやすみが終わってしまった。


ーーーーーー
○もてもて その2

「あ、あのね、西之谷くん」
もじもじしながら、おはな組でいっしょの子が話しかけてきた。
なんだろうとボールを持ったまま立ち止まる。イイダと露伴の早くしろって声が聞こえたので、ボールだけそっちにやって後から行くことをつたえた。

『どうしたの』
「えっとね、あたしね、西之谷くんのこと………」
あ、露伴がボール持ったままこっちみてる。なんだかフキゲンだけど、それよりもイイダにまたどなられるぞ。あっこっち来た。


「すk『ろはーん、おれはいいからさっさと庭行けよ』」


「…………」『あ、ごめんな。みんなおれをまってるし、またこんどじゃだめ?』


女の子はしばらくして「もういい」と言った後、くるりと後ろを向いて走っていった。

なんだったんだろう。ボール遊びでその事は頭からすぐぬけ落ちたんだけど、露伴がひるやすみの間ずっとごきげんだったのは覚えている。


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○おなまえいえるかな

『なあなあ露伴』
「西之谷くんか……なんだよ」
『なんでいつもおれのこと名字で呼ぶんだよ』


露伴が首をかしげた。

「なんでだろうね」
『なんでなんだよ』
「僕にも分かんないことがあったんだなあ」
『むしろ全部分かってたらおかしいよ』

むむむと言って露伴はさらに首をかしげた。おれもよく分からなくて首をかしげる。

『おれの友達、みんな幸彦ってよぶぜ』
「イイダくんは名字だぜ」
『あいつはほら、家のひとがオカタイからだよ』
「それもそうか」


しばらくふたりで考えたけれど、やっぱりよくわからなかったみたいだ。





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