やだやだー。
「明日まだ水曜日だよね」
「うんそうだけど。どうしたの名前」
幸村は読んでいた本から目線をはずして答えてくれる。
「だってさ、お休みまで今日入れて4日もあるんだよ」
「あたりまえじゃないか。だってまだ今週は始まったところなんだから」
「でもさー」
嫌なものは嫌だ。やっぱり休みがいいよね。
幸村が呆れてるや。
「幸村もお休みの方がいいと思わない?
テニスだっていっぱいできるよ?」
「うーん、そうだな。部活がたくさんできるのはいいと思うけど…」
「思うけど?」
「名前は部活見に来てくれないでしょ。だから名前に会える学校がある日のほうがいいかな」
そう言って本に目線を戻した幸村は、なんてない顔をしてた。
かくいう私はなんてない顔、してないだろう。