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「…永井。お前がどんなに自分戒めても仕方ないだろ。これは黒田自身の問題だ。」
「…あぁ。」
分かってるんだ、本当は。
「自分で自分の首締めるより、元気なお前を黒田に見せてやれよ。」
分かってる。このままではいけないこと。
こんな病気みたいな自分のままではいけない事。
こんな死んでるような顔を、いつまでもしていちゃいけない事。
本当は全部、気づいてる。
こんな自分…、敦士に会ったらきっと心配される。
「…俺、本当は戻りたい。」
「おう。」
「…元に…戻りたい。」
「おう。」
「…こんな姿じゃ敦士に会えない。」
「…大丈夫だっ!俺に任せろっ!いつもの永井に戻してやるからなっ。だから、お前は何も心配する事はないっ。」
「…山田」
「ん、何だ何だ?」
「…ありがと。」
「…やぁっぱり、永井には俺がいないとな!」
山田はニッと笑った。
山田…サンキュ。
早速、効果があったみたいだ。
だってほら、今の俺。
…自然に笑えているだろう?
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