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頭は汚い金髪で、目だってつり上がってるのに。私を前にすると何だか口調も幼いし、もじもじとしている。
これじゃあ…
「どっちが女の子か、分からないわね。」
咲山の腕を取って、こちらに引き寄せると、咲山は素直に私に体を預けた。
「こ、麹町っ」
「耳、赤い。」
「…んっ…ゃ」
汚れたワイシャツの中に手を入れ、腰を撫でると、咲山から可愛らしい声が聞こえた。
「お、れ、汚いからっ…離してっ」
そりゃ汚いわよ。また喧嘩でもしたのか制服は汚いし、至る所に傷がついてるし。
私では無い奴がコイツの身体に触っているのね。痕まで付けやがって…って、何でこんなにも腹立たしいのかしら。
「汚くない。」
「ぅっ…」
耳元で囁くと、咲山の体がビクりと揺れた。
少し体を押して、体制を入れ替えた。咲山の巨体を支えるのって大変なのよ。
咲山が私の下で顔を赤らめたまま視線を逸らす。
「私の秘密を知ってるくせにいいのかしら?今のあなたって食べられる気満々って感じだけど。」
私の言葉に恥ずかしくなったのか、咲山は両腕で顔を隠した。首筋に汗が伝っている。
それが気になって、ベロりと首に舌を這わす。
「あっ」
咲山の嬌声と共に腕が緩み、再び顔を隠そうとする腕を捕らえ、顔の横に縫い付けた。
咲山の顔は真っ赤に発熱しており、凛々しく尖った薄い眉毛は情けなく垂れ下がり、目は涙で濡れそぼっていた。
「…あんたってこういう事、初めてなの?」
あの咲山に限ってそんな事は無いと思いつつも、反応が初なだけに気になってしまった。
咲山は小さく頷く。
高一の頃から私を好きだったとはいえ、他の女性と遊んだりも出来た筈なのに。
…ほんと、意外。
「そう…初めてなのね。なら、私が恐いかしら?」
「……こわい。」
眼前には制服の乱れた咲山が涙をボロりと零した。
嗚呼…肌がぞわぞわする。私、咲山なんかに興奮してるのね。
だって、
「可愛い…」
咲山の涙を舐め取りながら、下に移動していく。咲山の震える唇を捕らえると咲山は一層涙を零した。
咲山の唇は柔らかくてしっとりと湿っていた。
右手で制服越しにするする胸をなで乳輪を縁取る。ビクビクと跳ね、胸を突き出すようにする咲山が面白くて、乳輪をくるくると撫で続ける。
「もっ…ゃ、耶子っ」
「なぁに?」
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