あとがき


家族をお読み頂きありがとうございました!

この話は家族と恋愛と、の中で揺れる2人。
そして私としては珍しく凛が先に恋を自覚しているお話を書きたくて書き始めました。
しかし最後は善逸に追わせてしまいましたね。笑
私はやっぱり頑張って追いかけてくれるお相手さんが好きみたいです^^


このお話のまとめ。

善逸は無自覚なだけで最初に凛が自分のことを見つけてくれた時から、凛のことが特別でそして好きでした。
もしかして凛のことが好きなのかも?と本能で思い始めた頃からそれを紛らわすように色んな女の子に告白をしています。
この話ではモブに名前は付けませんでした。
善逸に悪気はなくても、彼は彼女になってくれたモブちゃんを結果的に傷つけてしまうのでどうしても名前は付けたくなかったからです。
善逸は日常が壊れるのが嫌で、彼女を作ったことにより日常がどんどん崩れていくのが怖くて耐え難く、月日が進むほどに凛を求めるようになります。
クリスマスや卒業後のデートなんて本人は無自覚ですが彼女よりも凛のことを優先したいと考えています。
そして凛が本当に自分の前からいなくなって初めてその存在の大きさを自覚しました。
臆病で日常を壊れるのを嫌がっていた善逸が、全てを投げ捨ててでも凛を取り戻すために行動する。

善逸視点ではそんな善逸のどうしてこんなにもやもやするんだろう?という心境から、それが恋だと気付く様を楽しんで頂けたらと思って書きました。


凛は善逸が彼女を作ったあの日からもう善逸の側にはいれないと悟りました。
善逸が家族を求めていることにはとっくの昔に気付いていて、家族として側にいれるのならいいか。と自分の気持ちを伝えるつもりはありませんでした。
しかし、善逸が彼女を作ったあの日。自分の気持ちを隠し通すのは無理だと確信してすぐに家を出ることを決めました。
バイトを始める時、お爺ちゃんにはそのことを伝えています。
最初は善逸と顔を合わせるのも嫌でした。好きで堪らなく、私のところへ帰ってきてと口をついてしまいそうになるので。
しかし月日が経つにつれ、善逸と過ごせるのもあと少しだと考えると善逸のことが愛おしく、せめて一緒に過ごせる時間を大切にしようと心を入れ替えます。クリスマス辺りから凛の態度が優しくなったのもこのためです。
凛は善逸どころか、炭治郎や伊之助にも二度と会うつもりはありませんでした。
自分の全てを捨ててでも善逸の家族として、身を引こうと覚悟を決めていたからです。

凛視点では大好きだからこそ、どうして彼女を作ってしまったの?という心境からせめて幸せになってほしいとだんだん善逸を諦めて優しくなる心の移り変わりを感じて頂けたらと思って書きました。


この二人はお話が始まった最初から両想いのはずなのに、盛大に拗れてもらったので〆はとびきり幸せになってもらいました。
もやもや〜と、善逸!早く気付けよ!と思いながら読んで頂けたなら幸いです。笑

おまけのまとめ話でしたがこちらまで読んで頂き本当にありがとうございました!


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