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「そこにいるのだろう?」

土井は私室のすぐ近くにある木に向かって声をかけた。

「おや、ばれていましたか」
「ちぇー」

「忍術学校の教師を舐めないでほしいな」

木から降りてきたのは6年の立花と七松だった。

「いい加減彼女をいじめるのはやめたらどうかな?」

「別に彼女をいじめているわけではありません。
あやしいので調べているだけですよ」

土井と立花が見つめあう中間で火花が散った。

「土井先生だって彼女はあやしいと思っているのでしょう?」

その七松の発言に土井は顔を曇らせた。

そう、土井だって彼女の全てを信じているわけではない。


2014/5/16

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