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少女は泣きながら走って行った。

「兄さん、兄さん…」

ここも同じだ。皆が私をいじめるの。

『君の泣き顔は美しい』

前いたところでもそんな事を言う人がいた。
そして、私をいじめた。

傷つける言葉を浴びせられたし、時には暴力を振るわれるときもあった。
一人や二人ではない。
クラスメイトの男子や上級生の子にもいじめられていた。
たとえクラスが変わっても、転校しても必ず私をいじめる男子が現れる。

そんな時、助けてくれるのはいつも兄だった。

そう、兄は私にとってヒーローだったのだ。


2014/5/16

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