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「お姉さん、お姉さん。こんなところで寝ていたら危ないよ」
寝ていた八幡を起こしてくれたのは、3人の子供達であった。
「え、あ、ごめんなさい。って…あの!今何時ですか?」
彼女が目を覚ましたころには日が傾いていた。
撮影現場に来たのは、10時ごろでそれから夕方まで寝入ってしまったのか。
というか撮影はどうなったの!?
彼女は血が引くのを感じた。
「大丈夫ですか?」
眼鏡をかけた男の子が聞いてきた。
「あーあの撮影ってどうなったかわかります?」
着物を着ているこの子達もきっと撮影のエキストラだろうと思った彼女はとりあえず聞いてみた。
「さつえい?さつえいって何ですか?」
きりちゃん知ってる?と隣にいたツリ目の男の子に聞いているけど、その子もわからないようだ。
「えーと、他の大人の人いるかしら」
スタッフや役者の方々はもう帰ってしまったのだろうか?
「あ、この後土井先生と会う約束してるから聞いてみるといいよ」
2014/5/16
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