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八幡が来たのは「忍の里」と呼ばれる、テーマパークである。

その名の通り忍者に関するテーマパークで、忍者体験ができたり歴史的展示物を飾っていたりする。
忍者体験は子供たちに人気で親子連れが多く、最近では歴史が好きな女性客も増えてきた。

そして、パーク内の建物はとてもリアルに作られており、ドラマの撮影に使われたりもする。
撮影チームとの合流場所へ行き、挨拶を終えると衣装を渡され着替えの場所を指示された。


「はい、これが今回の台本だよ」

着替えを終えた八幡はスタッフから台本を渡された。

これには彼女も少し疑問に思った。
普通エキストラ一人一人に台本を配るのだろうか?
メインのキャストならともかくエキストラ全員に台本なんて配ったら相当数用意しないといけないのではなのだろうか…そんな予算あるのか?

まぁ、どうでもいいかと思い、撮影まで時間があるということなので、もらった台本をさっそく読もうと思って近くのベンチにこしかけた。

そして、あろうことか彼女はそのまま寝入ってしまったのである。


2014/5/16

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