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それから数年が経ち、現在の八幡梓乃いうと…未だ芽が出ず地中深く眠っている。

はっきり言ってしまえば売れないタレントの一人である。
地元では可愛いと言われていたが、所詮田舎町の中だけであり、都会に出れば美少女なんてわんさかいた。芸能界となればなおさらだ。

「久しぶりの仕事頑張らなきゃ」

今日の彼女の仕事は時代劇のエキストラで町で評判のうどん屋の看板娘という役である。

室町時代なんてマイナーな時代をチョイスするあたり珍しい。
時代劇というと、江戸時代や戦国時代を扱うことが多いのだが、何故か室町時代。

といっても、歴史オンチである彼女にとってそんなことは関係ない。

2014/5/16

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