ああああああああああああありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!(※ヘッドバンキング並の礼)。

まさか本編開始早々に日向先生が現れるとは思ってなかったですが、お元気になられたようでほっとしました。
丸高戦は日向先生にとっても相当過酷な修羅場だったんでしょうね。
恐らく9年燻っていた想いや、描きたかった衝動を全て注ぎ込んだ一戦だったと思うので、あれだけ内容が濃い事情も頷けます。
何はともあれ、本当に元気に戻って来られて良かったです。
改めて、おかえりなさい日向先生!
冒頭のクズ高メンバーの楽しそうな顔がso cuteやでぇ…。
トビがノリノリで参加しているあたり、当初のカッコつけまくってた頃が懐かしいなぁと感慨深くなります。
相当感化されてるね、トビくん。

今回はっきり明言されていましたね。
あの試合、丸高は負けてクズ高が勝利しています。
いえ、もう分かっていたことですし、休載期間に十分割り切りはつけていました。
でもやっぱり、こう明言されてしまうと悔しいなぁとも思うわけです。
以前にも言いましたが、丸高戦が始まった頃は勝敗はどっちでも良いと思っていました。
トキワさんが納得のいく試合内容なら、勝っても負けてもそれには価値があるっていい子ぶってました。
必死に勝利をもぎ取ろうとしている人たちに、何て失礼な心構えだっただろうかと今は深く反省しています。
勝ちこそが、最良の納得ですよね。
トキワさんは千葉さんから託された“4”を背負い、千葉さんの悲願を自分の夢としてあの試合に臨んだんですから、やっぱり勝ってほしかった。
目の前で観戦している気持ちで、毎週毎週ただ祈るような思いで見ていました。
結果、負けた彼らに直面するのは本当に悔しかったです。
めちゃくちゃ泣きました。
でも不思議と納得はできていて、とても奇妙な気分だったんですが、それはきっとトキワさんが「これから始まるんだ」と言ってくれたからだと思います。
彼らにとって終止符を打たれた試合で、清々しい表情でそう言ったトキワさん。
丸高サイドにとって悔しい結果とはなったものの、何か新しい芽吹きを感じる締められ方は流石の一言でした。
ここまで切々と負けることにこだわり、負けてからの躍進に重心を置いて描くことを徹底していた日向先生だからこそ、表現することのできた美しさだと思っています。
今後トキワさんが進学してバスケをするのかしないのか、まだはっきりとはしていません。
ただ、次に繋がる動きは休載前からちょこちょこ見せてくれているので、三年生になって今後の身の振り方を考えるクズ高メンバー、そして他校メンバーの動向にはこれからも注目していきたいです。
トキワさんが今後バスケを続けるのか、続けるとしてまた千葉さんとプレイすることを望むのか、これに関してはもう何を選んでも心から応援できる。
それだけは自信を持って言えます。
トキワさん、高校でしたかったはずのバンド活動をバスケをするために諦めた背景があります。
そこまで熱中してというわけでもなかったかもしれませんし、あの時点では千葉さんをきっかけにバスケに火が点いたので、バスケを選んだことに何も後悔はないはずです。
でも、バスケを選んだその根幹には千葉さんとの“信じるに値する出逢い”が根付いていて、彼の高校バスケは結果として自分のためになったと言えども始まりも、経緯も、千葉さんだったんです。
だからバスケを続ける道を選ぶのなら、今度こそ自分のために始めてほしいと思います。
今はそれを願うばかりです。

しつこいほどトキワさん!トキワさん!丸高!丸高!と言っているので、クズ高についても少しだけ。
あひるで一番好きなキャラ、好きな学校が他校なので今まであまり触れてはきませんでしたが、もちろんクズ高が大好きです。
主人公サイドですし、深く掘り込まれた丁寧な描かれ方に彼らひとりひとり、たくさん感情移入させてもらってきました。
何せ紆余曲折。
当たり前に整った環境がある場所からのスタートではなく、バスケ部を作るところから、メンバーを集めるところから、物語が始まり人間関係、試合内容、たくさんの問題を抱えながらも前に進むことを諦めない姿に、何度涙したか分かりません。
スカッと爽快に試合に勝つこともなく、幾度も幾度も負け続けます。
しかも、あとちょっとで手が届くと言うところでいつも届かない。
途中、腐ってしまうメンバーもいます。
自ら問題を起こして、廃部にもなります。
けれどその度に、決してわざとらしくではなく不器用に、何とか乗り越えようともがき続ける様は、言葉で尽くせないものがあるんです。
“偉大なる敗戦への軌跡”
クズ高があの丸高を撃破したことを表すには、これ以上ない言葉だと思います。
空の母親(ゆかさん)が亡くなる際、餞としてさえ勝たせない非情にも見える徹底した姿勢は、丸高戦を終えた今こそその真価が発揮されたなぁと。
丸高が負けて悔しかった。
でも、同じだけ嬉しかったんです。
ゆかさん、観てたかなぁ。
そんなことをぼんやり考えながら、歴史的勝利に立ち会った瞬間でした。

坂田さん!
これで正式に空パパと監督が交代となります。
坂田さんが来た頃のクズ高メンバーの懐疑的な「マジで!?」な感じが、すっごく懐かしい。
とても素敵な監督でしたよね。
年の功で言葉が深い。
技術的な面は及ばない部分もあったかもしれませんが、精神的な支えとして見事な奮闘でした。
みんなが寂しがってるところを見ると、短い間だったけれどクズ高バスケ部にとってとても大切な人で、感謝していて、尊敬している様子がありありと伝わるなぁと。
メッセ―ジも、本当に心に響きました。
誇りだと言われたみんなも、坂田さんに指導してもらって支えてもらってすごく誇りだったと思う。
あひるはいちいちこういうシーンを大切に描いてくれるから…もうBBAいつだって瀕死です。
坂田さんお疲れ様でした!
クズ高が丸高に勝利できたのは、坂田さんの尽力があったからこそです!

そして問題のシーンです(※真顔)。
そして冒頭のヘッドバンキングです。
Bの人が、『千年の片思いが実ったみたいな気持ちになった』『紀元前から現在までのすべての悲恋が報われたみたいな』と仰られ、手放しで賛同した次第ございます。
何でしょうね、彼女のこの斜め上をいった表現の上手さは。
本当にそんな気分でしたよ、私も。
とうとうあのふたりにも進展が来たかぁー!と大の字になってグフグフくそ気味の悪い笑みを浮かべましたよね。
百春とまどかちんのターンです。
たったヒトコマだけ、回想シーンとしてふたりのやり取りが入れられていたんですが、もう!もう!もう!もう!あざーす!日向先生あざーす!!!!
多分なんてことはないんです。
むしろそのヒトコマでさえもどかしいんです。
今まで散々もどかしく擦れ違ったり近付いたり、何度も何度もしつこいくらい繰り返して、今回も“まぁこれで色々察してね!”的なものだったんですけど十分すぎた。
千秋が気付かなかった百春の異変に、まどかちんがいち早く気付いて声を上げたところだけで悶えていた私には、刺激が強すぎた…ごっそさんです。
9年眺め続け、もどかしさにゴロゴロ掌で転がされた人間にとってはかなり報われた瞬間であったことは確かでしたねー。
そうか、そっちも色々決着が付いていくのね…と嬉しい悲鳴を上げつつも、ちょっぴり寂しくも感じたりしながら、このふたりには本当に幸せになってほしいと思います。
でもね、私結構司くん好きだったよ。
弱っていた時期とドンピシャで重なったとは言え、百春一筋だったまどかちんが一瞬ふら〜となるほどだし、見た目のチャラさとは裏腹に誠実がちゃんと見えている人だった。
百春があのまま腰の引けた状態だったなら、私も司くん応援してたと思うし。
だけど百春はいい男になりましたね。
凄まじき男気を見せたし、何より男を上げた。
もうこのヒトコマの表現の仕方に脱帽だよ!
何とも言えない距離感、でも何がそこにあって何が起こったかは容易に想像できて、まどかちんの満ち足りた表情が全てを物語っていて、本当に見せ方が犯罪レベル。
その絵の空気感というか、ふたりともどこも触れ合ってないのに滲み出ている色気がもう…言葉にならない。
頭抱えたし、そこ切り取って額縁に収めて崇め奉る所存。
あーもう本当に色々と報われたなぁ…。





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