それからの授業中は隼人が周りから聴こえる罵声にキレたりして授業はなかなか進まなくて先生に怒られたりもしたけれど、私は嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。
ついさっきまでは、

朝からずっと一緒にいた隼人と別れてトイレに行ったときだった、個室のドア越しに怜華ちゃんの声が聴こえたしまったと思ったときにはもう遅くて、怜華ちゃんは話始める。

「いいご身分よねぇ〜隼人を味方に出来て嬉しい?怜華はぁ、ぜんっぜん嬉しくない。ねぇなまえちゃん、昼休み屋上にきてよ。一人で。来なかったらどうなるか……ね?」

何がね?よ。来ても何かするくせに。と楯突く。

「あぁ、そんなこと言っちゃうんだぁ。・・・・・・・・・・・・ムカつく。でも今は何もしないであげる。」

昼休み、ちゃんと来なさいよの声がした後、バタンとトイレの扉がしまる音がする。

出て行った。でも安心はできない。今の会話は録音されていない。かと言ってこれからトイレのときも電源を入れる訳にはいかないし証拠を掴むには昼休み屋上にいかなきゃいけない。

一人で。

怜華ちゃんのその言葉が頭の中で復唱される隼人になんて言って行こうか。それだけが、ただただ不安だった。








再び押し寄せる不安感








(私は、もう逃げないと誓ったんだ。)
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