公園の少し錆びたブランコに座る。外の空気はとても新鮮で、私の内側をキレイにしてくれてるみたいだ。目を瞑るとツナや隼人や武に、京子に花の怒りを露わにした目を思いだした。

「はは、やんなっちゃう。ホント、なんで」

また、涙が溢れてきて思いっきり目を擦る。

(泣くな泣くな泣くな)

擦れば擦るほど涙は出てきて、その事に更に涙が出てきた。なかなか収まらない涙に苛立ちを覚えたとき、声がした。

「なにかあったのか」
「……リボーン、」

予想外の人物に目を丸くする。まさか、リボーンに会うなんて、

「なんでも、ないよ。目にゴミが入って痛いだけ。」
「嘘だな。正直に言ってみろ。何があった」

リボーンの気迫に負けて学校であったことを正直に話す。怜華ちゃんに呼び出されたこと、苦しんでもらうって言われたこと教室に戻るとみんな冷めた目で私を見たことそして、怜華ちゃんの腕に巻かれた包帯のこと。それは本当に見に覚えがないから、おそらく屋上にでた後自分で切りつけツナたちに泣きついたんだろう、な。

「…大丈夫だ。安心しろ、なまえ。」

俺はお前を信じるぞ。そう言ってリボーンは小さな手でまた流れ出した涙をすくってくれた。

「ありがとう、リボーン」

再び溢れ出した涙はさっきの涙と違ってとても暖かかった、








小さなその手に大きな信頼を感じた。








(ありがとうと弱々しく笑うみよじをみて俺は最後まで信じよう。)
(そう、誓った。)
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