「だからあーなんで宮村ばっか撮ってんのってえー」
「いて、いた」

決して痛くない強さで僕の背中を叩く彼女。

「カメラ宮村ばっかじゃん!」
「えーなんでさ」

ばんばん、音の割には痛みはない。あ、や、微かな痛みはあるよ。

「じゃあ、なまえも、ほら撮るから。笑ってよ」
「やだ」
「えぇー、」

宮村くんばっかり撮ってたら僕の背中叩くし、撮るって言ったら即答で「やだ」だって。

「私カメラ嫌いっていったじゃん」

我儘。面倒くさい子。

「でも渡部が宮村ばっか写真撮るからー…」

でもそんな彼女を僕は好きな訳でして。彼女はなんでこんな宮村くんオタクの僕と付き合ってられるんでしょうね。

「でも僕のカメラの中の写真で、カメラ目線はなまえのだけだよ」

多分、彼女もこんな僕を好きな訳なんでしょうが。






110901
渡部のキャラ掴めんェ…

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