この長編を通して書きたかったのは
『何度生まれ変わっても互いの存在が愛おしい』
というのがひとつ。それともうひとつあるんですがそれはあとにしますか。

転生パロによくあるのが、
『確かに同じ人ではあるんだけど自分の知っている人とは違う。それとどう向き合うか』
というテーマだと思うのですが、今回はそれをすっ飛ばしました。
もうそういの考えるまでもなく出会った瞬間恋に落ちていただきました。あとこれ入れちゃうと今回のテーマから逸れそうだったので。
理屈ではなく『ただ愛おしい』というのを追求してみました。


で、上記であったもうひとつ。お話の最後の最後に語ったこと。
『"今"が積み重なって"永遠"になる。』

永遠なんて誰も証明しようがないと思うんです。終わりがない、つまりどこに達したら永遠だという基準がないから。
"いつまでも限りなく続くこと"って携帯の辞典にも載ってますし。

じゃあ永遠とはなんぞ?
と考えると、結局は今を生き続けるしかないんじゃないかと。
過去から見たら現在が未来だし、未来になればそれが現在になる。それを繰り返して"今"を生き続けることが永遠に繋がるんじゃないかと。

物語はここで終わりですがきっと二人はまた生まれ変わって求め合うと思うんです。また巡り会えるかは別にして。
でもそれは今まで(物語中)みたいに未来に託すのではなく、"今"共に生きようとしてくれると私は信じています。そしてそれが結果的に永遠に繋がると。だから未来を望むのとは似ているけど違うと私の中では捉えています。


ふぅ、一通り語り終えた。

まああとはあれですよ。切ない中にもちょっとだけ温かさがある転生パロが書いてみたかっただけです。
こんだけ語っといて結局はこれです。底の浅い人間ですみません。
でも創作の原動力は"書きたいと思う気持ち"ですからね。だからいいんだ!

と最後に開き直ったところで、こんな長ったらしいあとがきまで読んでいただいてありがとうございます。
『桜が舞う頃』は終わりますがサイトの方はまだまだ続けていくつもりですので今後とも宜しくお願いします。


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