会えるのなら | ナノ
07


去年と比べて今年は日常の生活が充実しているように思える。よくドジをしてケガをしているネビルのお見舞いと奥手なパーシーの恋愛相談にのるようになったからだ。

「ねぇねぇネージュ、このあいだの変身術でね…」

あともう1つ。ハーマイオニーちゃんとお勉強する時間が増えた。
ハーマイオニーちゃんはもう1年生の知識はほとんど完璧なうえに4年のネージュでさえ曖昧な部分を理解していたりするので、ネージュにとってもいい勉強になる。
いつの間にか図書館で勉強するときにはハーマイオニーちゃんと一緒にいることが多くなった。


「マッチを針に変える魔法を成功させてマグゴナガル先生に褒められたの」

「それはすごい!マグゴナガル先生が褒めるのは完璧に魔法ができたときだけで滅多にないことだもの」

「私も嬉しかったわ。でも自分で2回目練習してみたときには少し太めになってしまって授業のときのような針にはならなかったの。どうしたら完全に針になるの?」

「うーん……変身術はイメージすることが大切なの。細かいところまでしっかりと。多分2回目にやってみたときには出来ると思ってあまりイメージしなかったんじゃないかなぁ。一度出来たのだからもう一度イメージしながらやってみると成功するかもしれないよ」

「そうね、あまり考えずに杖を振るだけで変身させられると思ってたかもしれないわ。ありがとうネージュ。もう一度やってみるわ!」


そう言うとハーマイオニーちゃんはマッチ棒を取りに変化術の教室へ向かっていった。
にしても、あの子はなんであんなに勉強を頑張れるのだろう。そう思いながらネージュも魔法薬学のレポートを仕上げるために机に向かった。


prev / back / next


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -