会えるのなら | ナノ
06


パーシーにとってネージュは同じ寮で歳も近くて双子にバレないように恋愛相談できる人だ。


「なあネージュ、午後の授業のあと…」

「あ、ペネロピー来るよ」

「なら行く」


と、すれ違いざまにコソコソっと連絡をとることもしばしば。パーシーの好きな人はネージュの勉強仲間のペネロピーなのでお勉強会として2人を引き合わせてるのだ。


午後の授業が終わって図書館へ向かうとすでにペネロピーが定位置で本を積み上げながらレポートを書いていた。


「ペネロピーって好きな人いる?」


と隣に座り軽く挨拶をした後、興味本位で聞いてみると、照れて真っ赤な顔をして頷いたペネロピー。まじか!これは聞いてみなきゃ! と図書館で静かな恋バナが始まった。


「気づいたらちょっと気になってて…その…とっても真面目なの。真面目だけど不器用で優しいの。寮が違うからあまり会う機会がなかったんだけど、最近一緒に勉強することが出来るようになって嬉しいの」

「その人って私の知ってる人?」

「そうね、私よりよく知ってると思うわ、グリフィンドールだもの」

「もしかして…パーシー?」


こくっとゆっくり顔を赤くしながら頷いたペネロピー。やったねパーシー!両想いだよ!
それからペネロピーの話を聞いた。どうやらペネロピーがパーシーを気になり出したのは2年生の頃らしい。静かに、でも盛り上がっていると、どうしたんだい?とパーシーの登場。慌てて、なんでもないよ、と言って3人で勉強会を開始したけど、コレって私邪魔じゃない?


「あ、私今日マグゴナガル先生に呼ばれてるの」


だから先に行くね、と言って、え。と驚いて固まってる2人を残し図書館をあとにした。パーシー、ペネロピー、ファイト!


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