会えるのなら | ナノ
03


「ええ!トレバーがいない!?」

「お姉ちゃんどうしよう…」


今日いよいよ新学期が始まる日、なのに今日に限って寝坊し、キングズクロス駅の9と3/4番線へカートごとダッシュで潜り抜け、滑り込みで汽車に乗り、空いてるコンパートメントを探しているところでネビルから告げられたのは、ペットのカエルちゃんがいないということだった。
祖母のドジするんじゃないよ、という言葉を聞いてから5分も経ってない。


「とりあえずうちを出るときにはいたから、この電車の中にいるはずだよ。コンパートメント探すついでに探しに行こう」


そう言って、泣きそうになっているネビルを連れて電車の端の方から探すことにした。


「私も探します。」


そういってくれたのは端のコンパートメントに座っていたネビルと同じ新入生の女の子、ハーマイオニーちゃんだった。
カエル見なかった?と声をかけたところ、また時間もありますから、と協力を申し出てくれたのだ。なんて良い子!

話を聞いてみると彼女はマグル生まれにもかかわらず、もうすでに1年生の内容は頭に入ってるようだった。グリフィンドールにはいってもらいけどレイブンクローっぽいなぁ、と思いつつグリフィンドールへ勧誘しておいた。
ネビルはそもそも寮に入れるか不安みたい。ドジっ子だけどちゃんとネビルは魔法使いなのに。


prev / back / next


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -