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それでも手首の力は弱まらない。むしろ顔を逸らした方向から仙道くんの顔が追いかけるようにやってきて、
「……んっ、」
強引に唇を押し当てられる。
何度も何度も口付けられ、呼吸をする隙さえ与えてくれない激しいキスにクラクラしてくる。
そのうち無理やり口を割って侵入してくる舌に必死に拒否しようと試みるが許してくれない。
仙道くんは顔の横についていた両手首を私の頭の上で意図も簡単に片手で縛り上げる。
大きな彼の手のひらが私の両手首を掴むことは難しいことではない。
「嫉妬してる?」
「し、てな、い」
「してよ」
「んっ、あ……」
キスをしながら彼の右手が下着の間を掻い潜って入り込む。
二本の指がいやらしい音を立てて私の中でかき乱すように暴れる。
「やあっ……」
「流川にもこういうことされたの?」
「っ、」
「答えないともっと激しくするよ」
うんともすんとも反応できないでいると、宣言通りに指がもう一本増える。
割れるような痛みと電気が走るような快感が同時に襲ってくると、一瞬にしてイき果てた。
でも、今日の仙道くんは簡単には許してくれない。
「答えて」
「され、て……ない、」
「証拠は?」
「そんな、の、」
「ないなら信じない」
力を失って床にへばりそうになる身体を、両手首を掴んだままの仙道くんは離してくれない。
足の間に自分の膝を立てて、そこに座らせるような形で私の身体は仙道くんの膝の上に落ちた。
「このかわいい声、聞かせたの?」
「っ、」
「こんなにかわいい顔も見せた?」
「っ、」
「名前さんの全部は俺のものだと思ってたのに」
「っ、」
「本当に悪い人だね」
立たせていた膝を抜いて、グルリと身体を回転させられ、一瞬にして壁に手をつけた大勢にさせられた。
そして一気にスカートを捲し立てて、彼は自分のモノを荒々しく挿入した。
まだ濡れているソコは、悔しいけれど彼を受け入れてしまっていて、
「こんなに濡らして、アイツに襲って下さいとでも頼んだの?」
「そんな、わけっ、」
「悪いけど、今日は名前さんのお願い聞いてあげられる自信ないから」 prev / next