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反則だよ



黒子のバスケ、黄瀬


「あーぁ、今日も告白されまくりだったっスわ」
「お疲れ様」

何時ものように告白されまくりの彼氏、涼太
1日に数人以上の女の子からの告白を断っている
それはもちろん、私と付き合うようになったからで。
その前までは女の子を取っ替え引っ替えしてたらしい

何がきっかけで彼と知り合って付き合うようになったのか…
今でも曖昧なのだがそれでも私を好んでいてくれることが有難い
こんな何の取り柄も無い私だけれど、彼の『特別』になれたと思うと嬉しい
そりゃ妬くっちゃあ妬くのだけど…

毎日色んな女の子に寄られて、笑顔を振り撒く涼太を見てれば。

例えそれが、偽りの笑顔でも


「ねぇ、なまえ、」
「うん??」


疲れているのか声のトーンが少し低い


「なーに考えてんスか??」


ぎゅ、と後ろから抱き締めながら私に問い掛けた

なんのこと??としらばっくれてみるが、俺には丸分かりっスよーと笑いながら言ってくるものだから逃れようがない


「ごめんね、ただ妬いてただけだよ」
「妬く…??」
「涼太人気でしょ?毎日私よりも可愛い女の子達に囲まれちゃって。彼女たちに涼太が笑顔を向けるもんだから余計に。…ごめんね、重たい彼女で」
「重くなんてないっス。寧ろそれが嬉しいっスよ」
「嬉しい?」
「ま、そもそも俺がなまえと付き合いたいなって思ったのは俺のルックスじゃなくて、ちゃんと中身を見てくれるからであって…その…さ、あー、だからっ…」
「ぅん??」

後ろから抱き締められてるから彼の表情は見えないのだけど、声からして照れてるのがわかる

「…ちゃんと中身を見てくれる、だから嫉妬してくれるんでしょ??」
「…そっかな…そーなのかな」
「違うんスか!??」
「うそうそ、その通りです」

そう言って彼の頭を撫でてあげる

「あー…なんか狂うっスわ」
「え?」
「俺どーにかなっちゃいそう」
「…それは困るなぁ。何時もの涼太が大好きだよ」
「ちょっ……」


抱き締める力を強くした涼太


----まじ反則っスよ


なんて言いながら涼太は私の髪にキスをした











反則だよ



あなたのほうが

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「夢現部屋。」さえか様に頂きました。
リクエストは、黄瀬で甘めなお話。
ありがとうございました。