Happy Birthday記念
黒子のバスケ、赤司
私は今、ドキドキしている
昨日上げたプレゼントについて征が何て言ってくるかわかったもんじゃないから
私なりに考えて、その結果"あれ"になったわけだけど……
喜んでくれたかなぁ
そんなことを考えながら教室で1人本を読んでいた
バスケ部は朝部活があるみたいだから彼が来るのは授業の始まる5分前
それまでドキドキしながら待ってなきゃいけないのかと思うと色々マイナス方面に考えてしまうので本を読むことにしたんだ
__あれ、この話面白い
読み始めた本があまりにも面白いもんだからついつい見いってしまった
_______
___!
__
……
「なまえ!!」
「うおぅあああ!!!!」
本に浸りすぎて私の名前を呼ぶ声がわからなかった
何度も呼んでいたのだろう
手にしていた本を取られ、手刀なるものが頭にクリティカルヒットした
「何度も呼んでいるのに……。そんなに面白かったのか?」
「……征っ!ごめんごめん」
「…大丈夫か??」
「平気!浸りすぎてただけ……って……それっ!」
私は、あることに気がついた
「ん?あぁ、大事に使わせてもらうよ。昨日くれた…これ」
そう、征が私のあげたプレゼントを持っていたのだ
「なまえは何でも出来るんだな。凄いよ」
わたしがあげたのは全部で3つ
1つ目は今征が手にしているブレスレット(ちなみに800円くらいの、雑貨屋で見つけたやつ)
2つ目は手編のマフラー
そして…
御揃いのネックレス
「ネックレスは試合の時に付けていると取れてしまいそうだから普段だけ身に付けることにするよ。ブレスレットに関しては腕じゃなくても、違うところにアクセサリーとして付けることが出来るところがいいね。マフラーは冬に役立つし、目立つ色じゃないから嬉しいよ」
征はそう言いながら優しく微笑んで、最後にありがとうと私に言った
「…泣きそう」
「何でだい?」
「そこまで誉められるとは思わなかったから…」
「何をもらっても嬉しいが、やはり一番は自分の好きな人に貰う物…かな」
「征っ…」
「ありがとう。こんなに素敵なプレゼントをくれて」
________そして、そばにいてくれてありがとう
もう私の涙腺は限界だった
あふれでる涙を、征は指で掬ってくれた
(今度なまえの誕生日にはもっと素敵なものをあげるよ)
(私は征がいればそれで充分だよ…)
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「夢現部屋。」さえか様より頂きました。
2013年赤司の誕生日。