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どこか知らない場所へ



霧島司
お題「どこか知らない場所へ」


職業柄誰かしら側にいる。
それは当たり前の事で、仕方のない事だと分かってはいる。
分かっているが、たまに一人になりたいと考える事がある。
いや、他の誰でもないなまえとゆっくりと過ごせる時間が欲しい。
だからこそ足が進んでしまうのかもしれない。
それは誰も知らない俺の安らぎ。