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君の傍



九条
お題「君の傍」


公務も稽古も終わったはずの人物を探し当てるのは思ったよりも簡単だった。
膝を貸してと頼むと、寝るのが好きだねと笑い声が降りてくる。
お構いなしに横になって膝を枕に寝転んだ。
場所を気にせず眠れる質だが、これが一番ぐっすり眠れると気付いたのはいつだろうと目を閉じた。