06
いたた、何て言ってる場合じゃないよ!!

ヤバいって!!

何がって、ぶつかった相手が!!


ピンクの色したわたしと同じスコティッシュテリア
たれ目で隈がついている目元

はいっもうおわかりでしょう

せーのっ

メフィストフェレスさんでーす!

イエーイ

…じゃねぇぇえぇえ!!

どうしよぉおぉぉ!!


パニックっててキャラおかしくなってる!!



いや、キャラ何て言ってる場合じゃないよ!!


落ち着こう、深呼吸

すーはー、すーはー


ふー



よし!落ち着いた!


大丈夫だ、自分!

普通の犬見たいにワンワン鳴いてれば中身が人間だなんて思いもしないだろう!

原作に巻き込まれるのは嫌だからね!

夢小説は読むから良いのであって、リアルになってなんか欲しくないんだから!



トリップしてる時点でダメだと思うけどねっ!!






「ワンっ!ワウワゥン―おっと!すみません。―」

いろいろと考えていたらメフィストさんから声をかけてきた
ていうか、流石犬

言ってる事が分かるよ!


『ワゥン、ワワン!―いえ、こちらこそ!―』


よしっこのままさっさと逃ge…帰ろう!!



『ワン!ワオン―すみませんでした。では―』



「ワン!―いえ、では―」



と、別れの挨拶をして足早に家に帰った









その後ろ姿を見られているとも知らずに―

(ククッ、面白い玩具を見つけたものだ)

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