ん、またうまく眠れなかった

もうこんな時間なの？
さっき目閉じたばっかりな気がするのに。
起きてトイレ行って顔洗って着替えて、髪の毛いじってる間にトースト焼いておこう。
昨日の夕飯の余りのポテトサラダも食べちゃおうか。
あと、あっついカフェオレ飲みたいな。
伊達ちゃんにもそろそろ、カフェオレの美味しさについて布教してみよう。
時間無いときに出したら、勢いで飲んでくれたりしないかな？
それでうっかり『あっ、うまいじゃん』とか気付けばいいのに。


ところでその肝心の伊達ちゃん、そろそろ起きないと講義に遅れちゃうよ？
お布団めくったらもそもそって縮こまっちゃった、どうしようすっごく可愛くて甘やかしたい。

でもだーめっ、起きてゴハン一緒にたべよ？
ほらほら、ぎゅーしてあげるからこっちおいで。

ん？
なんか言った？


え、なーに？
もっかい言ってよ、お願いお願いっ！







…寝起きの伊達ちゃんの可愛さって、すごいね、どうしよう。
そんなこと言われちゃったら、俺様ももっかい伊達ちゃんと寝たくなっちゃった

性的な意味ですけど何か






でもオーブンレンジに突っ込んだトーストに『焼けたよ！』って呼ばれちゃったし

お湯も沸いたみたいだから、カフェオレでもブラックコーヒーでも紅茶でも、好きなの淹れてあげられるよ。

講義はもう出なくてもいいや、テスト前だから復習だけだよね、きっと。



ひとまずお顔洗って、おトイレ行って、あっ着替えはしなくていいよ。
どうせ着ても意味ないことしたいから。

え？
いや何でもないよ。
いいからいいから。

なんでもないってばっ、

ほら、お湯沸いてるから俺様台所行かなくちゃ。
ゴハンの準備しておくから、お顔洗ったらソファーで待ってて？



あー早く伊達ちゃんにちゅーしたい。


おっと、しまった。
インスタントのカフェオレがあと一杯分しか残ってない…
あーぁ、布教活動が企画倒れ。




仕方ないから今日はこれ、俺様がいただきまーす。
伊達ちゃんにはいつも通り、ブラックコーヒー淹れておきますよー。


あ、いいとこに戻ってきたね、ごめんこのカップ２つ持って行って？
今トーストとか持ってく〜テレビつけてテレビ、天気予報まだ見てないんだ。

よっし食べちゃおっか。
あ〜カフェオレうま〜い、朝から癒される〜、ってかホッとする〜、つまり癒される〜！
ん？
ああ、急がないよ。
ていうか、俺様もう講義は休む気マンマン。
今日は伊達ちゃんとダラダラしちゃおっかな〜って思ってさ。


えー？
だってちゃんと目覚ましてくれないと、いちゃいちゃしてるうちに伊達ちゃんすぐ寝ちゃいそうで。

当たり前でしょ、他に何があるの。
顔真っ赤にしちゃってかーわーいーいー！



とりあえずその表情にきゅんってしちゃったから、ちゅーしていい？
だめって言ってもだめだよ、だってもうしてるし。
お口簡単に開けて誘い込んでくれるなんて、ほんとは伊達ちゃんもちゅーしたかったんでしょ？

照れなくてもいいって〜。


ん？なに？？





えっ





さ…左様でございますか…！

ちょ、待って、も、もも、もっかい…

もっかいカフェオレ飲むからちゅーしていい？





END

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