Short-SxD- | ナノ

 08.I love it !



今日あまりにも暇だったからよ、勝手に遊びにきた。
居ないのは知ってたけど。

勝手に上がり込んでても別に何も言われないし、
合カギもらってっから別にいいよな?
お前がバイトから帰って来るまで大人しく待ってるから。
飯も作っておいてやるから。

だから帰ってきたら、ちゃんと構えよな。



…とか思って、寝っ転がりながら本読んでたら、案の定爆睡。


だってこの枕さ、お前のにおいして落ち着くんだもんよ。

このふわっふわのブランケットにも、こないだ新しくしたばっかのベッドシーツにも、サイドテーブルに置かれたアロマスチーマーの香りにも、お前の存在を感じる。




俺、やっぱりココ好きだ。


お前が必ず帰って来る場所 。
ココに居れば、俺もその一部になれんのかなって。


『おかえり』言うのも好きだぜ、俺。
『ただいま』って言って笑うお前の顔、見れるから。


お前は知らないかもしれないけどな。





…あ、帰ってきた。

このバイクの音、きっと佐助だ。

起きて待ってたかったけど、意識も体も完全に佐助ベッドに収納されてるから、ちょっとムリ。



つーか佐助が帰ってきたってことは、もう夜中の2時過ぎってこと?

寝過ぎで逆に眠い…
結局飯作ってねーし。

あーあ、グラタン一緒に食べたかった。



なあ、早くバイク停めて部屋上がってこいよ。
そんで『ただいま』してから俺のこと起こしてくれよ。

物に染み付いた佐助じゃなくて、本物の佐助に構ってほしいんです。




って、素直に言うのは恥ずかしい。
寝たふりしてるから、よろしく。



…お前が俺のこと起こす前に毎回kissしてくれてんの、ほんとは知ってるって言ったら、お前どんな顔するんだろな。

ははっ、ちょっと見てみてぇ。

その顔みるのと、あのkissもらうのと、どっちか選ぶとしたら…





ん、すげー迷う。


次までに決めておくから、今日はいつも通り好きにさせてやるよ。








おかえり。






ただいま伊達ちゃん、いつも寝たフリしてるの可愛いよ、
ちゅーしてもいいかな、いいよね?

いちいちぴくってなるの、たまんないね。




END


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