▼ 後編
「旦那、後ろ…向いて?」
「んぅ…あ…」
腰を引いて旦那の口から俺様のモノを引き抜いた。
糸引く程ねっとりって…俺様も旦那のこと言えない位感度いいのな…。
旦那と違って辛抱強いと思うけど。
「どうすれば…?」
「そのまま膝と手ついて?」
「こ、この格好は…佐助?」
いやーいいねその顔、恥ずかしすぎて泣きそうなの?
やだなぁ…独眼竜なんかに見せるのもったいないよー!
「力抜いてていいからね…ん…」
「!?…あっ…うう、んっ」
力なんて抜けないよね、うん分かるよ。
こんなとこ舐められて、ついでに濡れきったモノも扱かれちゃって、どうしていいか分かんないんでしょ?
困った顔も見ていたいけど、こっからじゃ見えないんだ。
あとで目いっぱい見せてもらうよ。
ぺちゃぺちゃ音を立てて、舌を差し込んで、ふやけたソコに指を添える。
「佐す…け!?ソコは…っ」
「解さないと入らないし、裂けちゃうよ。ちょっとの間我慢して?」
むぎゅ…と少し強引に指を進めた。
「キッツ…力抜いてごらん旦那…」
「い、痛くてそれは無理、だっ」
じゃあ強引にやっちゃおっかな〜、意地悪って言われても手加減しないよ?
『アンタを良くする為だ、辛抱しろよ…?』
「さ…佐助っ…その声は…くっ、いあっ…ぁ」
背中に覆いかぶさって、うなじに口付けした。
片手は旦那の蕾に指を埋めたままで、腰あたりに俺様の堅さを擦りつける。
『幸村ァ…早くココを開いちまえよ…俺のが欲しいんだろ?』
吐息か言葉か…
完全に真似た独眼竜の声で翻弄し続けると、旦那の体がブルっと震えた。
旦那は“独眼竜”に名前を呼ばれると、後ろをキュッて締めつけちゃうみたい。
…俺様じゃだめだって突き付けられたみたいで、自分でやっておきながらちょっとイラついてきた。
「うぁっ…ぁっ…そんな強くはっ…ぐっ…!」
まだちょ〜っと堅いけど、指を2本…いじくり回してすぐに3本。
「ごめんね旦那、色々辛抱できてないのは、俺様の方だよね…」
「痛っ…い…抜いてっ、抜…けっ、ぇあっああ、くぅ…んあっ」
痛がってても、しっかり咥えこんじゃってるじゃない。
独眼竜にされてるって想像でもしてるの?
ポタポタ汁垂らしてる旦那のモノも、伊達に触られてみたいって焦れてるのかな?
やだな…悔しいよ旦那。
俺の手に溺れて、さっさと果てちゃいなよ。
「ココ、きっと旦那が善がって熱ぶちまけちゃうトコ…押したらどうなるかな…?」
「はっぁあっ…んっ、そこは…っ!へん…っやぁっ…」
前立腺をするするっと撫でるみたいに指を抜き差しする。
中途半端な刺激。
だけど今の旦那には行き過ぎた刺激。
『言えよ幸村…どうしたいのか言ってみろ…Ah?』
「うぁ…あぁ…っ熱を…出した…い…っ」
『Good boy,honey…』
よく言えました。ご褒美あげる。
グリッと指を捻じ込んで、今まで緩い刺激しか与えていなかった泣き所を、ガツガツと弄ってやった。
「あ…うぁあっぁん…ぁっ…はっ…!」
腕から力が抜けちゃったみたい。
ガクンって上半身を畳に伏せて、腰をガクガク震わせながら白濁を飛ばした。
拳をぎゅって握りすぎてて、白くなってる。
その手を上からそっと握って、力んだままの手のひらを開かせた。
そのまま、白濁を未だに零し続けてる旦那の熱いトコロを握らせるように手を誘導する。
「ほら、気持ちよくってどうにかなりそうでしょ?後ろは俺様が構っててあげるから、ココ…しばらく自分で遊んでてね?」
四つん這いだった旦那を仰向けに寝かせ直して、膝を掴んで脚を広げさせる。
あんなに恥じらってた旦那も、すっかり理性を解放しちゃったみたい。
息切らして額から汗、口の端から涎が垂れてる事にも気付いてないのかも。
一度出しても全く萎えない自分のソコを、擦ったり捏ねたり握ってみたり。
旦那が一人でシてるとこ…想像した事は何度もあったけど、想像以上だよ…!
伏せた目にじんわり浮かんでる涙がさ、もうたまらない。
「ちょっと苦しいかもしれないけど、脚上げるよ?」
「ハァッ佐助っ…お、俺は…っ」
「大丈夫だよ、すぐにちゃんと馴染むから」
腰が少し浮く位に、膝を曲げて脚を上げさせた。
露わになったソコはもうグズグズで、俺様のモノをぐにゅ…と押しつけると孔の拡がりに反発しながら、少しずつ中を侵略していった。
「旦那…息吐いて、力抜いて…!」
「ふ…んぅっ」
「ほら、力んだら俺様のがちぎれちゃう…」
「しかし…さ、佐助ェ…も…無理、だっ…!」
あ…。
旦那の両目に溜まっていた涙がぽろぽろと流れ始めちゃった。
「お…俺様もっと無理…っ!」
もうだめ!
手加減とか優しくとか、そんな顔見ちゃったら出来る気がしない!
もう、ガツンって強引にブチ込んだ。
痛みでギュウッてさらに狭くなって、旦那の感覚をリアルに感じた。
「はっああぁうっ!い…いぁっ…あぁっ!!」
「あ…あっつ過ぎだよ旦那の中…!」
「…っ、すけ…っ!さす…け!」
「…!?」
やられた…。
まさか旦那から俺様の顔を引き寄せて口付けてくるとは思わなかった…。
目を閉じて、俺様の口を舌でこじ開けてくる。
「ふっ、ん…うんっ…」
鼻を鳴らして舌を使って、貪欲に俺様を…
求めてきてる…?
いや…
これは違う。
これは俺様を求めてるんじゃあなくって…
『Hey honey…もっと俺にアンタを感じさせてくれよ…』
「ま、まさむね…どのぉっ…!」
アンタ本当に罪な男だな…
思う存分ぐっちゃぐちゃにしてあげるから、早くその濡れた目を開けてよ。
そして俺様の事しっかり見据えて、「お前じゃ足りない」って言ってくれ。
じゃなきゃ俺様きっと、アンタが壊れるまで求め続けちゃうよ。
*****
前から後ろから、容赦なく攻め立てて散々啼かせた。
主従とかそんなのは最初から忘れてたけど、ちょっとやりすぎたかな?
意識飛ばしたまま、まだ目覚まさないや。
最後まで、旦那が感じていたのは俺様の後ろの伊達政宗。
声だけであんなに反応が変わっちゃうなんて、いよいよ俺様の入る余地なんか無いんじゃないかって思った。
大丈夫だよ、安心してね、真田の旦那。
俺様これでも一人前の忍だから。
感情に蓋するのは得意なんだ。
…でもその前に、嫌味の1つも言ってやりたいな。
新しい着物と髪紐、ここに置いておくから使ってね。
俺様ちょっと出掛けてくる。
お土産ちゃんと買ってくるからお休みくださーい。
あ、今時期って…奥州はこっちよりは涼しいよねきっと。
気持ちいい風が背中を押してくれると、少しは気が紛れてありがたいんだけど。
じゃ、行ってきます。
END