眠り姫にキスをする
いつものように屋上へ行けば
いつものように君が居る
そんな君はいつものように眠っている
そして時々聞える寝言
でも一度もハッキリと聞こえたことはなかった
「もしもーし」
『ん〜〜・・・・Zz』
小声で言えば可愛らしい声が聞える
そんな声にドキッとする自分がいた
これもいつもの事
同じクラスで席も隣り
そんな君に恋をしている俺
それから今日は1つだけ違った
初めて君の寝言を聞いた
それは
『・・・・チョ・・タ・・・』
紛れも無く俺の名前だった
そして無防備すぎる君にキスをしたくなる
「無防備な貴女が悪いですからね??」
眠り姫にキスをする
目が覚めた君は耳まで赤くした
おはよう、と言えばテンパってキョロキョロする君
そんな君がとても愛しく思った
(後から聞いた話だけど両思いだったんだね)