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やっぱり一番は


「起きて、ジローちゃん」

「ん〜・・・Zzz」

「もしもーし・・・・」(汗




彼と彼女は今屋上に居る、昼休みからずっと。

もう6限目終了のチャイムも鳴り終っていた。

だが彼が起きない限り彼女は動く事が出来ない。

何故なら彼女の膝枕で彼が寝ている為である。




「(どうしよう、この後委員会あるのに・・・・)」




はぁーと溜め息を吐いた時だった、屋上の扉が開く。

そこには男子テニス部の部長、そして学校の生徒会長の跡部景吾が居た。




「おい、ジローいい加減起きやがれ!!」

「後5分〜・・・・Zz」

「・・・・・」(怒




なかなか起きない彼に苛立ちその彼は彼女の両腕を掴み立たせる事に。

なので寝ている彼の頭は彼女の膝から滑り落ちコンクリートに直撃する。




「いっ・・・たぁ〜」

「さっさと起きねぇーからだ」


「(い、痛そう・・・・)」(汗




自分の頭を押さえながら思う彼女だった。




「跡部、何怒ってんの??」

「うるせー、銀、行くぞ」


「え??悠那、何処行くの??」

「生徒会だよ、ジローちゃんまた後でね」




手を振りながら屋上を出て行く彼女。

生徒会長の彼も部活に出るようにと言い残して出て行く。




「悠那、真面目で偉いもんね〜
もうちょっと寝てから部活、行こーっと・・・」




するとまた仰向けになり、昔、彼女に質問された時の事を考えていた。




"ジローちゃん??"

"ん、なーに??"

"どうして私の膝枕じゃなきゃダメなの??"

"えーとね、それは・・・・秘密"

"秘密じゃ分かんないよ"

"秘密は秘密
悠那、だぁーい好き!!"

"!?・・・・・///"




「悠那・・・・Zzz」




やっぱり1番は


(キミの膝枕)(だってずっと好きなキミの事見ていられるでしょ??)





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