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真実を知った少年

 



「目障りなの」


ドカッ


「マネージャーなんてさっさと辞めなさいよ」


ゲシッ


宝美「っ・・・・・」




目撃




数人の女子に囲まれている宝美。


1人で廊下を歩いていた所、急に押さえ付けられ
人気のない場所まで連れてこられたのだ。

それをいい事に満足するまで
宝美を痛め付けるとその場を去った。


放置された宝美はボーっと空を眺める。




宝美「アハハッ、すっかり忘れてたよ」




"1人で行動すんな"




宝美「黎、言ってたのになぁ〜」




力無く笑っていたかと思えば
悔し涙を流す宝美。

マネージャーという立ち位置に居るだけで
周りからはこんな扱いをされる。


どこに居ても何も変わらない・・・・・。




「おい、何してる??」

宝美「(ビクッ!?)・・・跡部、君・・・・」


跡「ククッ、いい様だな」




座り込んでいる彼女を見下ろす。

手を伸ばして彼女に触れようとすると
パチンッと払われ慌てて逃げて行く。

がむしゃらに走っているといつの間にか屋上へ付いていた。




黎「宝美!!お前どこで何してたんだ!?」

宝美「ご、ゴメン」(汗


蝶花「落ち着いて」

紅心「宝美、こっちお出で」




手招きして宝美を呼ぶ紅心。

制服の袖や裾を捲り傷を確認する。




紅心「刺され傷は無いみたいね」

黎「いや、刺されてたら血塗れだろ・・・・」(汗

紅心「それもそうね
まぁ、大した傷じゃないのは確かよ」




それを聞いて一先ず安心する黎達。




黎「宝美、マジで1人で歩くなよ」

宝美「わ、分かりました!!」(汗

黎「分かればよろしい」




左手をおでこに当てどこかの軍隊の一員みたいに啓礼する。

すると宝美の頭をグシャッと撫でる黎。


今は昼休みの為、昼食を済ませ
授業が始まるまで屋上で時間を潰す。



 
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