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分かっていた

 



♪〜



携帯の着信音が鳴る。




宝美「・・・・・もしも〜し」

『お前等、今何時だと思ってんだ!!?』


宝美「・・・・・・・だぁれ〜??」

『ボケてねぇ ピーッ、ピーッ


宝美「・・・・切れちゃったぁ??
ま、いーや〜・・・・Zz」




只今、A.M.10:17 土曜

未だに布団の中で眠る彼女達。

練習がある事を忘れて。


宝美の携帯に電話が掛かって来るも
電池が着れたため連絡は途絶えるのだった。




疎外




跡「チッ、切りやがった」

宍「やっと出たと思ったらこれだからな」(汗


向「アイツ等、サボりかよ」

忍「アイツ等ん家行って強制連行すればえいんとちゃう??」


鳳「そうですよ」




彼女の携帯の電池が切れたなんて知らず口々に言う彼等。


そして忍足の提案に彼等は賛成なのだか
跡部は既に彼女達を調べていたらしい。

結果、名前だけしか分からなかったと言う。




向「おかしいだろ、それ」

跡「アイツ等の担任も知らねぇってよ」


鳳「じゃ、名前は何て言うんですか??」

跡「男勝りな奴が桐条黎、馬鹿面してんのが鮎川宝美、
頭の切れそうな奴が板垣紅心、無口な奴が平野蝶花だ」


宍「名前は分かったけど後は情報無し、か・・・・」

向「でも何で鮎川の携番だけ知ってんだ」


跡「そいつだけ入部届けに番号書いてたんだよ」




なるほど、と納得する彼等。

そう、彼女達は名前だけしか書かず
マヌケな宝美はつい番号まで書いてしまっていたのです。

だから彼女に電話を掛けれたという訳だ。


考えれば考えるほど謎だらけな彼女達に
イライラしてきた彼等は休憩を終え練習を始めた。



 
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