変わらない想い
黎「ちゃんと取れよっ」
バシッ
紅心「40-0」
宝美「黎、手加減〜」
黎「イ・ヤ」
と、満面の笑みでハッキリと言う。
今はストリートテニス場で
打ち合いをしている。
これは氷帝へ通う
少し前の話。
○決意●
「「ハァ・・・ハァ・・・・」」
黎「何分経った??」
蝶花「・・・15分」
嘘だろ!?と言いながら
仰向けに寝転がる黎。
彼女達には
決められた時間だけしか
テニスは出来ない。
何故かは後に分かる事だろう。
寝転がったままの黎に
タオルを渡し話をする紅心。
紅心「ずっと誰かに見られてるわ」
黎「そんなのほっとけよ」
宝美「でもさテニス部の顧問だったら最悪だよねぇ〜
場所、変えないの??」
黎「俺にそんな体力残ってねぇー」
そう言うと彼女達まで
脱力したかの様に
地面にへばり付いてしまう。
誰に見られていようとも
もうどうでもよくなったのだ。
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