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黎「体育館裏、体育館裏っと・・・・」


ガサガサ


A「よくもまぁ、ノコノコとやって来たわね」

B「あとの3人はどうしたのよ??」




体育館裏に来てみれば誰の姿も見えなかったが
物陰に隠れて居たのか彼女の前に姿を現す。

そこには2、3人の女子生徒だけ。




黎「ハッ、お前等に付き合ってるほど暇じゃないんでな」


A「なっ!!」


黎「それに、この人数で何が出来るんだよ」(笑

C「クスクス、見縊らないでちょーだい」

B「予定は少し狂ったけどアンタならやり兼ねなさそうだし」




1人の少女がスカートのポケットに手を入れるとある物を出す。

それは・・・・・




カチカチッ


黎「マジかよ・・・・」(汗

A「フフ、勘違いしないでよ??」

黎「??」


C「男装なんかしてキャーキャー言われて何が楽しーのよ」

B「捺叶君を傷付けて今度はテニス部??」


A「クス、もうそろそろね」


黎「!!?」




そう言って自分の腕を切り
3人の女子生徒は大声で叫んだ。

すると、直ぐに誰かが駆け付ける。




「「どうした!!」」


B「跡部君に日吉君!!」

C「と、突然あの人がカッターで切り付けて来たんですっ!!」




彼等が駆け付けた時には
カッターは黎の近くに捨てられてあり
無表情で女子生徒達を見つめる彼女。

そんな態度のため彼等は
女子生徒の言葉を信じ
彼女を冷たく睨んむ。

そのまま怪我した女子生徒を
放って置く訳にもいかないので女子生徒達と一緒に保健室へ向かう日吉。


残された黎と跡部は睨み合っていたかと思うと
彼女に近付き胸倉を掴み壁へと押し付ける彼。




黎「っ!?ゴホッ、ゴホッ・・・・・」


跡「あの生徒に何した??」

黎「何も・・・・・」


跡「だったらあの怪我はどう説明するんだ??」

黎「・・・・知るかよ」


バキッ


黎「いっ!!」

跡「怪我させといてよく言うぜ」




殴り倒した彼女を見下ろしながら手を払い言う彼。

一発殴り気が済んだ彼はコートへ戻って行った。



 
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