夕方近くになればフェンスを囲むように居た女子生徒達もさすがに帰っていく。
そして練習が終わると彼等は彼女達の近くに来る。
跡「お前等、やる気あんのか??」
「「無い」」
鳳「マネージャーならマネージャーらしく働いたらどうなんです」
何を言い出すのかと思えば単なる説教。
すると、つい本音を口からこぼす宝美。
宝美「やりたくてやってる訳じゃないもん」
小声で言ったにもかかわらずちゃんと聞き取っていた忍足。
忍「ならマネージャー辞めや
自分等が居ったら気が散る」
黎「お前等の顧問に言えよ
そいつの我儘の所為でこんなことやってんだ」
蝶花「嫌なら、自分達の口から、顧問に、言えばいい」
黎の反論に続き蝶花も強い口調で言う。
蝶花の言うことが正当だったためか
反論できず黙り込む彼等。
黎「お前等、集中力なさすぎ
たかが球打ちだろ??」
パーン
黎「っ!?」
「「!!?」」
黎の頬を叩く乾いた音が響き周りは驚く。
日「あなたに何が分かるんですか
テニスの"テ"の字も知らない人にたかが呼ばわりされたくないですよ」
「「・・・・・・・」」
黎「分かんねぇーよ・・・・分かりたくもねぇーよ!!」
少し沈黙が続いた後、彼等はその場を去る。
コートには彼女達だけが残された。
そして、彼等の姿が見えなくなった時だった。
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